忍者ブログ
こっそり運営している深海。顔なんて出さず、静かに泳ぐ。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


・・・・・・・・・・・・・・・

このゲームを考えたご本人は、たったの10分で願い事が叶ったそうです。
このゲームは、おもしろく、かつ、 あっと驚く結果を貴方にもたらすでしょう。



まず、ペンと紙をご用意下さい。
そして約束してください。


絶対に先を読まず、1行ずつ進む事を。


先を読むと、願い事が叶わなくなります。






●準備はよろしいですか?





1)まず、1番から、11番まで、

縦に数字を書いてください。




2)1番と2番の横に
好きな3〜7の数字をそれぞれお書き下さい。




3)3番と7番の横に
知っている人の名前をお書き下さい。

必ず、興味のある異性の名前を書く事。

男なら女の人、女なら男の人、
ゲイなら同性の名前をかく。





必ず、1行ずつ進んで下さい。


先を読むと、なにもかも無くなります。





4)4、5、6番の横それぞれに、
自分の知っている人の名前をお書き下さい。

これは、家族でも知り合いや、
友人、誰でも結構です。





まだ、先を見てはいけませんよ!!





8、9、10、11番の横に、
歌のタイトルをお書き下さい。





5)最後にお願い事をして下さい。









さて、魔法のゲームの解説です。




1)このゲームの事を、
2番に書いた数字の人に伝えて下さい。




2)3番に書いた人は、貴方の愛する人です。




3)7番に書いた人は、
好きだけど叶わぬ恋の相手です。




4)4番に書いた人は、

貴方がとても大切に思う人です。




5)5番に書いた人は、

貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。




6)6番に書いた人は、
貴方に幸運をもたらしてくれる人です。




7)8番に書いた歌は、3番に書いた人を表す歌。




8)9番に書いた歌は、7番に書いた人を表す歌。




9)10番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。




10)そして11番に書いた歌は、
貴方の人生を表す歌です。




これを読んでから、
1時間以内にブログや日記に
貼り付けてみましょう。

そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。

(ここまで)・・・・・・・・・・・・・・・


地雷バトン的な?
いや、地雷じゃないけど。
日記の話題もないのでね。

4は、とても当たってましたね。
とてもとても大切な人です。
8も当たりかな?
しかし、10番と11番に書いた唄は、超悲劇の救いようのない歌なんですが。
あー、精進しますか。
ほら、私、悲劇的な曲が好きだから。
PR

いつまで続くか分からないけれども。
寧ろ月1日記くらいを目指すけれども。

零したいときに零せるようにと。

私の性格は相変わらずで、周りが眩しすぎます。
年を取ったせいか、前よりも気力が落ちていて、そのあたり泣きたい。
それでも、輝かしい子に焦がれて、進もうと足掻くのです。

とりあえず全身の凝りと、体力ないの治したい。

小金がいなくなった。
その事実は一番最初に紅路が知ることになった。

小金と最後に会ったのは数日前のこと。
いつものように歩きながら話して、いつものように小金の住処で別れて。
翌日に会うことを約束して笑顔で去っていった。

なのに…約束の日になっても小金は姿を見せなかった。

今まで小金は約束を破ったことはない。
紅路と約束したことは無理にでも叶えてくれた。
紅路を心配させるようなことは今まで一度もなかった。

それなのに。
「小金…どこに行っちゃったの?」

自分に黙って何処かに行ってしまったのだろうか?
あの優しい小金が何も言わずに?
紅路に、突然消えるのはやめてと言った本人が直ぐに消える?

――有り得ない。

では、何かがあったのだろうか?

紅路は歩き回りながら、走り回りながら心当たりのある場所を当たり続ける。
考えを巡らせる。

それでも分からなかった。
一体小金に何があったのか。
一体、どうして急に消えてしまったのか…。

ふと足の速度が緩む。
もう心当たりのある場所は全て当たった。
闇雲に探すだけでは駄目だ。もっと考えて絞らなければ。

思い出せ。最後に会ったときの小金の様子を。

まず、自分に急に消えるのはやめてと諭した。
自分はそれに頷いて、そうしようと思った。
それから、物騒なことをやりすぎるのはやめてと言われた。
…自分はそれには従わなかった。

そうだ、別れ際に、小金は何かを言いかけなかっただろうか?

紅路は思い出す。
確かに別れ際に何かを言いかけたことを。
必死で内容を思い出そうとするが、遮ってしまったために放たれなかった内容を思い出すなんて不可能な話だ。

――何て、言いかけたの…?

最後の小金の様子が浮かんでは消える。
小金は何を思って、何を言いかけて、最後に何を思ったのだろう。
何を抱えていたのだろう。

そこでふと一つの予想に辿りつく。

「あたしぃの、せい、なの…?」
小金がいなくなったのは。
原因も心境も分からない。
でも、小金がいなくなったのは自分のせいだと…
思い始めたら止まらなくなってしまった。

「やだ…っ!」
紅路はその場にしゃがみこむ。

小金がいなくなるなんて。
いつも傍にいたのに、急に掻き消えてしまうなんて。
その原因が自分にあるなんて。
何も気づけなかったなんて…っ。

ずっと一緒にいたのに。
「小金と会えなくなるのはっ、いやだぁぁっ!!」
「紅ちゃん…!」

蹲った紅路に駆け寄る少女がいた。
紅路は誰であるかを予想しながら顔を上げる。
紅路を紅ちゃんと呼ぶ人物は1人しか知らない。
紫水。紅路と小金の友達であり、理解者でもある少女。

「スイ、ちゃん…」
「紅ちゃん、大丈夫?どうしたの…?」

月明りに照らされた顔は頬が濡れていた。
その表情に、様子に紫水の心はかき乱される。

「スイちゃん…スイちゃ…。うわあああんっ!」
紫水の名前を呼びながら抱きついてくる。
紫水は紅路を抱きしめながら、状況を理解しようと努める。

「落ち着いて、紅ちゃん…。
何があったの?話してみて…?」
「小金が…」
「小金ちゃん、が…?」
言われた人名に鼓動が跳ねる。
もしかして、自分の予感は…

紫水の動揺を察することが出来ないまま、ぐずりながら続きを吐き出した。
「急に、いなくなっちゃったぁぁ…!!」

――そんな。
予想通りの状況に、紫水は衝撃を隠せない。
だが、紅路を放っておけず、黙って縋りついて来る彼女を抱きしめる。

「一昨日、会ったのに…っ。普通に会ったのにっ!
昨日会う約束してたのに、来てくれなかった…っ。
どこにもいなくて、どこにも小金の反応も痕跡もなくて…っ!
どこにいるんだろう…。ねえ、どこにいるんだろう。
どうしちゃったんだろ…。」
「………。」
「あたしぃは小金と一緒にいたのに。傍にいたのに。
さっきまで分からなかったんだよ。
小金の変化に。何かを言いかけていたことも、伝えかけていたことも分からなかったんだよ…!
きっと、きっと小金がいなくなったのはあたしぃの…!」
「紅ちゃん…!」

紫水は紅路を強く抱きしめる。
そっと熱くなっている頭を撫で…

「違うよ、紅ちゃんのせいなんかじゃない…。
自分を責めないで…!」
「じゃあなんでいなくなっちゃったの?なんで…!?」
「一緒に考えようよ…!」

沈黙が落ちた。
驚いたように黙り込む紅路に向かってもう一度繰り返す。
「一緒に考えて、探そう。
1人より2人の方がきっと早く見つかるよ…!」
「スイちゃん…」
説得が効いたようだ。
未だに涙を流しながらも頷いている。
そして、紫水は思っていたことを尋ねかけるのだ。

「…紅ちゃん。小金ちゃんの海岸には探しに行ってみた…?」
フラッシュバックのように戻ってきた記憶。
それは恐らく自分の中の何かが告げた直感。
それが正しいのなら…

「…うん。一番最初に探しに行ったよ。
でも、見つけられなかった。
あたしぃはあまり詳しくは知れなくて。だから何度も探したけど。
でも、気配も何もなくて…」
「…そう」
間違いないと思ったのに。
なら一体どこに……。

紫水は考えを巡らせる。
友人の力になるために。
友人を探すために。
友人との約束を果たすために…。

そして、立ち上がった紅路と一緒に探し始めた。

時は過ぎ…
手がかりがないまま2ヶ月が過ぎようとしていた。

「紅ちゃん、お待たせ。話って何かなあ?」
ある日、紅路が紫水を呼び出した。
あの日から、いつも以上に行動を共にするようになっていたが…。
紅路の住処に呼び出して、わざわざ話があると言ってくるのは珍しい。

「……あのさ。あれから考えたんだけど…」
「…うん」
「やっぱり小金がいなくなったのは、あたしぃのせいだと思うんよ。
どうしてかは説明出来ないけど…。
あたしぃが気づけてたら良かったって…」
「紅ちゃん…」

きっと紅路は自分を責めたのだろう。
小金がいなくなって一番辛いのは紅路なのに、尚且つ自分を責める。
苦しい胸の内を少しでも受け止めようと、紫水は真剣に耳を傾ける。

「だからあたしは誓いたい。
絶対に小金を見つけ出すって…。見つけて絶対に謝るって…。
そして、またずっと一緒にいるって…。
そう、誓っておきたい。
そしてこれを…」
紅路は真っ直ぐ視線を向けて。
「スイちゃんに伝えておきたかった」
「あたしに?」
問われた言葉にただ頷く。

「小金がいなくなってから、あたしぃを支えてくれてたのは他でもないスイちゃんだから。
あたしぃの気持ちも一番分かってくれていると思うから。
だから、スイちゃんに聞いてもらいたかった」
「……」
「あたしぃさ。一回この名前を捨てようと思う」
「えっ?」
「あたしぃは他の誰よりも小金のことが好きだって。
他の何よりも小金が大好きだって。
小金を忘れないように、この誓いを忘れないように、何かをしたいの。
それで、考えた結果…」
「今の名前を名乗らないようにしよう、って?」
「うん。小金がいたときと変化をつけたいの。
あたしぃが紅路でないことを実感したら、例え小金がいないことを忘れかけても直ぐに思い出せる」

名前を捨てる。
紅路にとって自分の名前は大事なものだろうか…。
少なくとも、ぞんざいに扱っているものではないことは確かだ。
つまり、それほどまでに覚悟を感じているということ。
それほどまでに、小金を愛しているということ…。

「じゃあ、これからなんて呼べばいいの?」
名前を捨てられても、呼ぶ人間は困る。
だから仮の名前を、ということだろう。
紫水の最もな疑問の答えを紅路は模索しながら…ある結論に辿りつく。

「…李麗」
「リライ…?」
紅路はふっと空を見上げる。

「この名前は。あたしぃが紅路と呼ばれるまでにあった名前ー。
遥か昔に、あたしぃが別の仕事をしていたときに呼ばれていた名前なの。
紅い路って言われるようになったのと、区切りをつけたくて今の名前にしたんだけど…
復活させようかなって…。
やっぱりさ、大事なものをなくしたのに新しい名前をつける資格はないと思うんよ。」

新しいものでなく、古いものに戻す。
それも、小金が戻るまで。
その決意を受け止め…更に少しだけ背中を押すことにした。
紫水なりのやり方で。

「じゃあ…りっちゃんだね」
「…うん!」
新しく仇名をつける。
紫水は紅路の決意も覚悟も受け止め、それに従うことにした。

そして時は流れる。

未だ小金は見つかっていない。
でも、今でも李麗は、紅路は…大事な幼馴染を探し続けるのだ。

仕事をこなしながら、手がかりになりそうなことを少しも漏らすことがないように気を配りながら。
例え憎まれることになっても。
例えどんなことに手を染めることになっても。

それが小金を探すことに繋がるのならそれで良い。
心底そう思いながら、探し続ける。

記憶というのは奥深くに眠るものらしい。
一旦吸収して、引き出しの中に仕舞い込み、必要なときに戻ってくるのだ。

記憶が小さく予感を告げた。

「でも良かったねぇー。小金ちゃん。
この海の管理、したかったんでしょ?」
「うん。ほら、この深い蒼と鏡のような情景が大好きなんだ。
お気に入りの場所だから、僕が管理してみたいなって…」
「いいと思うよ!ここの管理者は小金ちゃんがうってつけだよーv」
心底賛成しながら笑うのは愛らしい笑顔を浮かべた少女だ。
紺色の髪と瞳をしていて、紺色の服を纏っている。
イメージカラーが紺色である彼女の周りで蒼く光る蝶が舞っている。

鏡のように張り巡らされた情景に、周りと一体化したような幻想的な蒼。
引き潮によって現れた岩の上で紺色の少女と金色の少年が談話している。

「だけど、あの噂話は本当かな?
この海は、現れた人の思考を読んでひきつける力があるって」
「さあ…。でも、そんな力があってもおかしくないと僕は思うよ。
だってこの世界はおかしなことばかりだから。
僕もただの場所なんて思っていないんだ」
「…小金ちゃんも熟知してないんだね。大丈夫なの?」
「大丈夫。なんとかなるよ。そう…でも…」

小金は少し考えたような表情になり…
「もし僕が何かに引き付けられてしまったなら…」

「海に引き寄せられたり、何かがあったなら…」
「小金ちゃん?」
「紫水(シスイ)が…紅路を見守ってくれないかな?」
「えっ?」

唐突に放たれた言葉。

少女…紫水は一瞬その意味が理解出来なかった。
小金は自分に何がが起こるかもしれないと思っているのだろうか?
何故自分に紅路を託すのだろうか。
傍についているのは小金の役目であり、紅路の隣は小金の居場所なのに。

一瞬それらの考えが頭を駆け巡るが…
出てきたのは事実を客観的に見た言葉だった。

「小金ちゃんって、本当に紅ちゃんが大好きなんだねー」
首をかしげながら、ほわんと笑いながら言葉を紡ぎ、小金もそれに応えてみせた。
「まあ…そうだね。幼馴染だからかな。
長い間ずっと一緒にいたから。」
「小金ちゃんてさ。紅ちゃんが好きなの?恋愛的な意味で」
「えっ!?;」

次は小金が驚いた声をあげる番だった。
まるで予想外だったという反応を返す純朴な少年に、逆に紫水がきょとんとする。

「だって…。一緒にいたくてたまらなくて。心配でしょうがなくて。
依存しちゃっててたまに縛りたくなるんでしょ?」
「最後の2つは言ってないよ。」
「思っていることは認めるんだー」
「あっ!?;」

にこにこしている割と鋭い少女を困ったように見て…
「う、うーん…。僕は恋愛とかよく分からないから…。
でも、紅路は大好きだけど。でも、恋愛方面でどうかと聞かれると…どうなのかな…」
恋愛をしたことがない中学生のような反応を見せられ、紫水は一言呟いた。
「小金ちゃん…可愛い…」
「ええっ!?;」

結局その後はいつもの他愛のない話に戻っていった。
小金の変化を気にしないまま…。

その後もこの話を忘れ続ける。
小金がいなくなる、そのときまで――

紫水は静かに目を開けた。

視界が闇をとらえる。
鬱蒼と覆い茂る木々と水色に光る湖が見える。
さらさらと風が葉を撫でる音と、静かな水の音が聞こえる。
ふわりと視界の隅で紫色の蝶々が羽ばたく。

そうだ、ここは自分の管理する林だ。
自分の住処で寝入っていて、尚且つあの日のことを思い出していたのか…。

「……小金、ちゃん…」

どうしてあの日は自分にあんなことを言ったのか。
自分達の時間はまだまだあるのに。
どうして、直ぐにでも消えるような不安をちらつかせたのだろう?

なんだか嫌な予感がする。
紫水は腰掛けていた木から勢い良く飛び降りる。

それから向かった場所は――

これは過去の話。
現在のメンバーの半分ほどしかいなかった、そんな時のお話――

「紅路(コウロ)ーっ」
月明りの眩しい夜。
暗がりの中に少年の声が響く。
自然の光に照らされ、浮かび上がったのはまだ年端もいかない金髪の少年。
彼は姿の見えない幼馴染を探している。

――本当にどこに行ったのかなあ…。
――やっぱりまた暴れてる?

幼馴染の少女を深く理解している少年は、行動を予測しながら足を急がせる。
ぱたぱたと足音を響かせ、息を切らしながら…
…やはり彼女が大事なのか。

――いた。
――ってうわあ…。

また派手にやってるなあ、と少年は呆れ顔と戸惑い顔を合わせたような表情になりながら思う。
彼の視線の先には求めていた彼女の姿。
彼女の足元には赤色が飛び散り、その周辺には鈍い塊があった。
周りのモノは伏せ、立っているのは彼女のみ。

「あ、小金ーっ。どうしたのぉ?」
少年…小金の心中も知らないように、紅路はからっと笑って手を振った。
小金は下の惨劇はもう気にしないで近づき…

「どうしたのじゃないよ…。いきなりいなくなるから心配したんだよ?
何してるかと思えば遊んでいるし」
「いーじゃんー。あたしぃも暇してたんだよー」
「うん…。でも急にいなくなるのはやめてね…」
紅路の遊びを追及するのはやめ、宥めるように言葉を紡ぐ。
だが…
「んー、自由に行けなくなるのはなあ」
「急に長い間行方不明にならなければそれでいいから;」
譲りに譲った発言に、紅路は少し頬を膨らませながら頷く。
「うん、分かった…」
「良かった」
しぶしぶ頷いたが、小金の安心したような笑顔を見て、紅路の中のわだかまりが消える。

「でも紅路。物騒な遊びをやめないよね?」
血塗られた舞台から移動しながら、先ほど諦めた内容を尋ねかける。
「うん。だーってそれがあたしぃだもんねー」
「ほどほどにしないと恨まれるよ?」
「いーもん、恨まれたってー。
それにぃ、白ちゃんよりはよっぽどマシだよー?」
白ちゃんとは白霞のことである。
「確かにそのとおりなんだけど…。後から逆襲に遭わないかちょっと心配なんだよ」
「大丈夫だよ!何かが来てもあたしぃがやっつけるから!
小金にも指一本触れさせないもーん」
小金は紅路に少し行動を控えさせようとしているようだが、全く気に留めていない様子だ。
愛嬌のある笑顔を浮かべながら、小金の求めていた反応とは違う反応を返す。

――僕にも指一本触れさせないっていうのは嬉しいんだけど…。

苦笑いにも近い思いを抱きながら紅路を見つめる小金。
心中は複雑で…

「あの、紅路」
「あっ。小金の場所についちゃった。今日はここでお別れだね。
また明日会おうよぉーっ」
小金が何か言いかけたのに気づいていたのか、いなかったのか…
紅路は笑顔で約束をして手を振る。
「うん、明日ね…。」
走り去っていく紅路を手を振りながら見送ることしか出来なくて。

紅路の姿が完全に見えなくなると、小金は静かに手を下ろし…
「……僕の言葉よりも自分の楽しみの方が大事なのかな…」
心の呟きが漏れる。

聞こえてくるのは静かな波の音。
小金はそれに誘われるように自分の場所へと戻っていく。
自分のお気に入りの場所である、蒼に囲まれた一帯が鏡のような海岸に。

波に近づくと静かに足を止める。

小金と紅路は幼馴染だ。
小さい頃に知り合い、そのまま親しくなっていった。
今では毎日顔を合わせ、一緒に遊ぶ仲である。
付き合っているわけではない。今でも2人の関係は幼馴染だ。
依存はしているけれど、お互いに恋愛感情があるかどうかは――

だから、自分には紅路を縛る権利などない。分かっている。
幼馴染として忠告は出来るが、聞き入れるかどうかは本人次第なのだ。分かっている。
紅路は楽しみは逃さない人だ。知っている。

それでも、自分の存在よりも自分の意志が大事なのだろうかと…
それは分からなかった。知らなかった。

「僕は紅路の楽しみには勝てないのかな…?」
溜めていた思いが呟きとなって溢れる。
「紅路にとってそれだけの存在なのかな…?」
空虚な哀しみが降りてくる。
「気に留めてくれないのかな…」

それは違う。
紅路は小金と会い続け、毎日会う約束をしている。
小金に笑顔を向け、一緒に行動してはしゃいで…
小金のことを心底大切にしている。

分かっている。分かっているのだ。

だけど――

静かな波に誘われる。

「僕の存在って…何なのかな」

呟きが波に消える。

輝いて反射するような蒼い水面。
近づくと吸い込まれるような深い色。
小金は吸い寄せられるように近づき――

波に、蒼の向こうに消えていく。

HOMENEXT≫


蒼の深海
design&photo by [Aloeswood Shrine / 紅蓮 椿] ■ powerd by [忍者BLOG]
忍者ブログ [PR]
カレンダー
05 2026/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[09/23 しろ]
最新記事
(10/01)
(08/10)
(10/13)
(10/11)
(10/10)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
菫乃
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R